創立138年
東北学院大学の創立は、私塾「仙台神学校」が開設された1886年にさかのぼります。以来、時代の要請に応えて、東北屈指の私立高等教育機関として発展してきました。今日では、充実した専門教育と優れた研究体制を誇る大学として、評価を高めています。
創立138周年を迎えた2024年、本学は新たな魅力を創出する大学づくりへと歩みを進めています。2023年度には五橋キャンパスを開学し、4学部5学科を新設しました。学生の主体的な学びをサポートする画期的な校舎をはじめ、次世代型の教育空間を実現します。
東北学院の礎を築いた三校祖
初代院長(1850~1928)
押川方義
初代副院長(1858~1927)
W・E・ホーイ
二代院長(1857~1938)
D・B・シュネーダー
東北学院大学の歩みは、1886年の私塾「仙台神学校」の開設にさかのぼります。1880年代当時、押川方義は仙台を拠点にキリスト教の伝道を行っていました。やがて押川はアメリカから来日した宣教師W・E・ホーイと出会い、二人は「仙台神学校」を設立しました。翌年には、宣教師D・B・シュネーダーが加わりました。彼らは、建学の精神を、キリスト教の信仰に基づく「個人の尊重と人格の完成」の教育とし、文化の発展と福祉に貢献する人材育成をめざすものとしました。
東北最大の私立総合大学
1886年に東北学院大学の前身である私塾「仙台神学校」の開設後、1891年に仙台神学校は東北学院と改称されました。1949年に新制大学発足後、幾多の歴史を経て、今日では地域に根ざし、地域に貢献する東北最大の私立総合大学として、新しい時代を切り拓くことのできる人材を育成しています。
専任教員数
東北学院大学では、308人の経験豊富な専任教員がおり、熱心に学生一人ひとりの興味関心に応じた多様な学びを提供しています。(2024年5月1日現在)
広い分野を学べる総合大学
東北学院大学は、教養教育の根幹を担う教養教育センターをはじめ、文学部(英文学科、総合人文学科、歴史学科、教育学科)、経済学部(経済学科)、経営学部(経営学科)、法学部(法律学科)、工学部(機械知能工学科、電気電子工学科、環境建設工学科)、地域総合学部(地域コミュニティ学科、政策デザイン学科)、情報学部(データサイエンス学科)、人間科学部(心理行動科学科)、国際学部(国際教養学科)の9学部15学科、文学研究科(英語英文学専攻、ヨーロッパ文化史専攻、アジア文化史専攻)、経済学研究科(経済学専攻)、経営学研究科(経営学専攻)、法学研究科(法律学専攻)、工学研究科(機械工学専攻、電気工学専攻、電子工学専攻、環境建設工学専攻)、人間情報学研究科(人間情報学専攻)の6研究科11専攻を擁する東北最大の私立総合大学です。
多彩な研究の推進
科学研究費補助金は、大学などにおける学術研究の助成を目的として、文部科学省から交付される補助金をいいます。人文・社会科学から自然科学まであらゆる分野にわたり、学術研究を格段に発展させることを目的とした独創的・先駆的な研究に対して助成を行うものです。
東北学院大学の2023年度科学研究費補助金は、採択件数86件、採択金額1億2,181万円(うち、新規採択件数25件、採択金額:6,032万円)であり、各学部の多彩な研究が採択されています。(2024年3月29日現在)
※外部サイト「科学研究費助成事業データペース」からフリーワードに「東北学院」と入力いただければ、本学教員の研究概要等が閲覧できます。
海外協定締結大学-キャンパス外にも広がる学び
東北学院大学では、学生が異文化を直接体験し、グローバルな視野と積極的なコミュニケーション能力を養う機会を設けています。現在、13カ国35大学と国際教育交流協定を結んでおり、各大学との学術交流や留学生の交換が行われています。
特に、アメリカのアーサイナス大学、フランクリン&マーシャル大学の2大学は、本学と建学のルーツを同じくする協定校として、長く教員と学生の相互交流を重ねています。
加えて、イギリス、セルビア、ドイツ、フランス、ブルガリア、中国、台湾、韓国、タイ、ベトナム、オーストラリア、カナダの大学と協定を結んでおり、グローバルな国際交流活動を行っています。
東北地方の大学で屈指の蔵書数を誇る図書館
蔵書は図書約124万冊、雑誌約1万7千タイトルを誇り、東北地方の大学では屈指の図書館です。
詳しくは、以下の図書館ホームページをご覧ください。
※蔵書数は2024年度時点です。
150団体の学生サークルが活動中
東北学院大学では、総合役員会や部活、研究会、同好会など約150の団体が活動しています。他大学や外部組織とも交流し、交友関係も広がっています。
また、課外活動を応援するウエブサイト「TG MIND」では、学生たちの大会記録や活動報告・予定を紹介し、「東北学院大学の心や精神」を伝えています。
5件の歴史的建造物
東北学院大学土樋キャンパスには、歴史的建造物として、東北学院大学本館(旧専門部校舎)、ラーハウザー記念東北学院礼拝堂、東北学院大学大学院棟(旧シュネーダー記念東北学院図書館)、東北学院大学正門の4つの国の登録有形文化財があります。またデフォレスト館は、「東北学院旧宣教師館」として国の重要文化財に登録されています。
東北学院大学本館(旧専門部校舎)
- 建設年/1926(大正15)年7月
- 設計者/J・H・モルガン
- 階数/3階
- 施工者/仁田 寅蔵(施工監督F・B・ニコデマス)
- 延床面積/1,904㎡
ラーハウザー記念東北学院礼拝堂
- 建設年/1932(昭和7)年3月
- 設計者/J・H・モルガン
- 階数/地上2階・地下1階
- 施工業者/石井組
- 延床面積/1,529㎡
- 収容人員/900名
東北学院大学正門
- 建設年/1926(大正15)年
- 設計者/J・H・モルガン
- 施工者/仁田 寅蔵
- 延床面積/模主門間口4.2m・脇門間口2.0m
東北学院大学大学院棟(旧シュネーダー記念東北学院図書館)
- 建設年/1953(昭和28)年(1963年・1966年に改修・増築)
- 設計者/株式会社山下寿郎設計事務所仙台支社(現・株式会社山下設計東北支社)
- 階数/地上6階
- 施工業者/大木建設株式会社
- 延床面積/2,447㎡(増築の6階を含む)
東北学院旧宣教師館(デフォレスト館)
- 建設年/1887(明治20)年頃
- 設計者/宮城県土木課技手 植田 登
- 施工業者/不明
- 階数/2階
- 延床面積/391㎡
社会連携活動
東北学院大学では、地域の企業・行政機関と協定書を28件(※)締結し、地域社会の発展と人材育成に寄与しています。(※覚書、合意書含む 2024年4月現在)
具体的な取り組み
- 仙台市教育委員会との連携に基づく「夏休み子どもイングリッシュ・キャンパス」
- 岩手県宮古市との連携協力「宮古・ニュートン・スクール」
- 多賀城市との連携協力「工学に関わる啓発活動(中学生対象)」
- みやぎおかみ会及び公益財団法人仙台観光コンベンション協会との提携講座の開講「おもてなしの経営学」
- 株式会社エフエム仙台との連携協力「RADIO COLLEGE」、各種イベント支援
など
地方創生への取り組み
東北学院大学は、地域に貢献する大学として、大きく2つの取り組みを実施しています。
みやぎ・せんだい地域人材育成協働事業プラットフォーム
本学を申請大学とした「みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成」事業が2015年度「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」に採択されました。
これは、宮城県内12の大学・高専(本学、宮城教育大学、東北工業大学、石巻専修大学、尚絅学院大学、仙台大学、仙台白百合女子大学、東北生活文化大学、宮城学院女子大学、聖和学園短期大学、東北生活文化大学短期大学部、仙台高等専門学校)と宮城県、仙台市が、地域で活躍する人材の育成や定着、地域経済の活性化をめざしたものです。
2020年には「COC+」事業で培った連携協力体制を継続し、地域活性化に向けた各種事業をより推進するために、「みやぎ・せんだい地域人材育成協働事業プラットフォーム」を設立しました。
具体的な取り組み
- みやぎの自治体発見プログラム
- みやぎの企業発見プログラム
- みやぎのIT発見プログラム
- みやぎの就業体験プログラム
各種講座等を通じた持続的な地域コミュニティの構築
本学は高等教育機関として、広く市民を対象とした地域コミュニティに関わる講座等を実施し、持続的な地域社会の構築に貢献しています。
具体的な取り組み
- コミュニティソーシャルワーカー(CSW)スキルアッププログラム
- コミュニティソーシャルワーカー(CSW)公開研究会
- アクティブコミュニティ塾(気仙沼市・委託研究事業)
全国に広がる同窓生
東北学院の同窓会は、1903年に設立されました。東北学院の学び舎(中学、高等学校、榴ケ岡高等学校、大学、大学院)を巣立った卒業生で組織し、「建学の精神にもとづき会員相互の親睦と研鑽を図り、母校の発展に寄与する」ことを目的に活動しています。今日では国内外に約20万人を超える同窓生がいます。
全国に広がるネットワーク
住居や勤務地が同じ地域で組織する同窓会の支部は47都道府県のほか、北米を合わせ全国に86支部あり、母校の発展に寄与しています。支部ごとに毎年総会や懇親会を開き、同窓生同士の親睦を図り、絆を強めています。また、職種ごとに構成されるTG会もあり、123にも及びます。
日本中、世界中に“同窓生”という家族がいる心強さがあり、社会と大学の絆を強めています。
社長数
東北学院大学は、「社長の出身ランキング」で全国35位、1,680人の社長を輩出しています。(『大学ランキング2024』朝日新聞出版より)また、宮城県内の社長は、東北学院大学の卒業生が圧倒的に多いと言われています。
東北学院大学には「就職力」と「社会力」を育てる土壌があり、卒業生たちはその力を身につけ、社会の中を力強く歩んでいます。
ビジネスの社会を生き抜き、“トップビジネスパーソン”と呼ばれる卒業生から、東北学院大学で得た「力」が見えてきます。
本学の教育への総合的評価
「2022年度卒業時意識調査」より。本報告は2023年3月の卒業生を対象に分析し、「とてもよかった」、「どちらかといえばよかった」を集計したもの。
2022年度 卒業時意識調査 (PDF)
仕事研究セミナー企業数
3年生を対象とした仕事研究セミナーを2023年度はオンラインで開催。5日間で約250社の優良企業が参加。
就職率
学生の皆さんがより良いキャリアを形成できるよう、本校の就職キャリア支援課ではさまざまなサポートを行っています。
※2023年度の卒業生のうち、就職希望者を対象に行った調査の結果より。