源島ゼミが山形大学の芦谷ゼミと合同ゼミを開催しました
2024年12月02日
11月7日に、源島ゼミ(行政学)と山形大学人文社会科学部の芦谷圭祐講師のゼミ(公共政策学)が合同ゼミを開催しました。合同ゼミでは「JRの再国有化」を議題に、賛成派と反対派に分かれてディベートを行いました。
JRは1987年に日本国有鉄道(国鉄)を民営化する形で発足しましたが、発足から40年近く経った現在、赤字路線が増加しています。JRを再国有化して赤字路線の存続を図るか、JRを再国有化せずに赤字路線を廃止するかが争点となっています。行政学・公共政策学にとって重要な争点であり、両大学のゼミで下調べを入念に行ってから本番に臨みました。
賛成派と反対派は、両大学のメンバーが合体する形で構成されました。どちらのグループも初対面でしたが、チームワークを発揮し、客観的なデータに基づいて賛成・反対の意見を主張し、議論を戦わせました。
熱い議論が繰り広げられた結果、JRの再国有化賛成派に軍配が上がりました。賛成派は、JRは公益事業(人々の生活に不可欠なサービスを提供する事業)の性格が強い点に注目し、自動車を運転できない「交通弱者」の生活を守るためには赤字路線の存続も必要であることをデータや実例を駆使して主張しました。
ディベートは勝ち負けがともなうため、感情論や水かけ論になりがちですが、賛成派・反対派ともに終始冷静な議論に徹することで、非常に質の高い議論となりました。
終了後は懇親会を開催し、「ノーサイド」で親睦を深めました。
執筆者名:源島穣