東北学院大学

地域総合学部政策デザイン学科

教員紹介

伊鹿倉 正司 教授

専門分野

金融論

担当講義名

金融入門、地域経済データ分析、地域金融論など

政策デザイン学科について

これからの政策は「デザイン」されるべきものと私は考えています。政策をデザインするとは、私たち一人ひとりが主体となって、社会課題を解決するための政策を様々な人々と共に創ることを意味します。また、政策をデザインするためには他者への共感が不可欠です。このように政策デザインとは、非常に人間味溢れる政策立案といえます。

社会課題が多様化かつ高度化するなか、現代社会はAI(人工知能)の活用を通じた解決を模索しています。そのような解決方法も大いに有効だと思いますが、私は私たち人間が持つ豊かな感性や能力、さらには他者への「愛」の力を信じたい。日本で初めての政策デザイン学科の立ち上げには、このような思いが込められています。

専門分野の紹介

私の専門分野は金融論です。金融取引は、他人同士のお金の貸し借りや現在と将来のお金の貸し借りといった特徴を有しますが、いずれにおいても貸したお金が返済されないといった可能性が伴います。このような可能性があることで、自分の状況を改善するために金融取引を利用したい人々が金融取引を利用できないといった問題が生じます。私はこれまで20年以上にわたって、その問題を解決するための仕組みを研究してきました。

近年、様々な理由により十分な金融取引を利用できない人が日本で増加しています。そのような人々が存在しない状況を「金融包摂(きんゆうほうせつ)」と呼びますが、金融包摂をいかにして実現できるのか、みなさんと共に考えていきたいと思います。

高校生へのメッセージ

「バタフライ効果」という言葉があります。蝶の羽ばたきが遠方で嵐を引き起こす、すなわち「非常に小さな動きが最終的に予期せぬ大きな動きにつながること」を意味する言葉です。社会全体からすれば、私たち(蝶)の羽ばたきは微々たるものです。でもその羽ばたきにこそ、みなさんにとってよりよい社会を創る(「変革する」)力が宿っているのです。

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