東北学院大学

教養学部 地域構想学科

地域構想学科での私、そして未来

震災を
風化させないために
自分だからできること。

地域構想学科 4年
牧野 大輔さん

宮城県
石巻商業高等学校出身

内定先/株式会社毎日新聞社

津波行方不明者、震災行方不明者の遺族を取材

東日本大震災から10年が経とうとする中で、自分も改めて震災と向き合わなければならない。その思いは、フィールドワークで津波行方不明者、震災行方不明者の遺族の方から話を聞く度に強まっていきました。

雄勝地区出身の私も、津波で母を亡くしています。しかし同じ経験をしている私でも、遺族の方から話を聞くことにためらいを覚えたことがあります。同じ遺族であっても年齢や境遇によって大切な人への思いや、考え方の違いに難しさを感じたからです。直接聞けないのであれば回り道をして相手の心に寄り添い、丁寧に言葉を拾い上げる。遺族の方の内側にある隠れた思いを発信することが震災を風化させないことにもつながるのだと実感し、相手の気持ちを引き出すためにはどうしたらいいかを、常に考えて行動するようになりました。本や新聞だけでは知ることのできない被災地の実情を、自分の目で客観的に見る機会を得たことは、被災の経験に限らず大きな学びにつながったと感じています。

人の思いを伝える「代弁者」に

ゼミでは新聞記者さながに被災地の取材を実施し、自らの思いをまとめた。

私も被災者として何度か取材を受けたことがありますが、自分の話したことが記事になり、知らないところで多くの人に読まれ、なんらかの感情をもたらしているかもしれない、と考えたとき、純粋にライターという職業が「かっこいいな」と思いました。ゼミでのフィールドワークでは、自分たちで取材対象者を決め、アポイントメントを取り、質問内容を作ってインタビューするという、まさにライターの疑似体験をしたわけです。その経験から、ライターや新聞記者という仕事に就きたいと思うようになりました。

新聞は紙幅が限られるので、その分、伝えるべきことを見極める必要があります。取材対象者が何気なくこぼした言葉も聞き逃さず、気持ちを汲み取り、多くの人にその思いを伝えられるような記者をめざします。

私のできごと

  1. 中学1年生の頃に被災し、取材を受ける機会が多かった。そのため「ライター」に興味を持つ。

  2. 地域構想学科は被災地でのフィールドワークが多く、改めて震災と向き合おう、という気持ちが芽生える。

  3. 遺族を取材するうちに、その声なき声を届けることが、震災を風化させないために必要なことだと感じる。

  4. 相手の心に寄り添って話を聞き、その思いを伝え、発信できる記者になりたい。

※2020年当時の内容です