東北学院大学

教養学部 言語文化学科

特徴的な学び

19世紀のフランス文学から現代を読み解く

ゼミでは19世紀のフランスの作家たちが女性をどのように表象しているかをフランス語の原文から読み解いています。大詩人ボードレールは、同時代のある詩人(女性)を評して「(彼女は)女であった。つねに女であった。絶対的にただ女であった」と言います。これが賛辞になりうるというところに19世紀の女性が置かれていた状況が透けて見えます。フランス革命後、社会にほんの少し進出してきた女性たちに対する男性側の恐れが、過度に女性的なその詩人への裏返しの賛美となって表れています。19世紀のフランスの女性像が案外と現在の私たちの価値観に影響していることを、さまざまなテキストを学生と読みながら発見していきます。

教員から

言語文化学科 
宮本 直規 講師

「あれ?」という小さな疑問を身の回りに見つける習慣を持ち続けてください。どうして予備校のポスターには女子高校生が多いのだろう、どうして病弱なヒーローは少なくヒロインばかりなのだろう、どうして男子は猥談をあけすけにするのだろう、どうして峰不二子はルパンたちの仲間になれないのだろう…。どうでも良い疑問かもしれませんが、それこそ18世紀後半から19世紀のヨーロッパから連なる性規範や社会的まなざしが関係しているかもしれません。そうした疑問を掘り下げていくとき、小説や詩、思想書、戯曲、美術作品などが大きな助けになります。そして原文を通じて、細かいニュアンスに込められた書き手の思いに触れられれば探求はますます楽しいものになります。なんとなく観ていた美術作品が、敬遠していた古い小説が、聞いたことだけある思想書が、現代の身近な疑問に光を照らしてくれる瞬間の、そのスリルと快感を大学でぜひ、味わってもらえると良いなと思います。

学生から

言語文化学科3年 
小梨 真理さん(宮城県/聖ウルスラ学院英智高等学校出身)

私はフランス語が話せる母親の影響で、子どもの頃からフランスにとても興味を持っていました。東北学院大学の言語文化学科にはネイティブスピーカーの先生がいるので本場のフランス語を習得でき、さらに文化や歴史を詳しく学ぶことができる授業がある理想的な環境です。その中で宮本先生の演習では、フランス映画や文学作品から日本との価値観の相違や、その価値観を形成している歴史的背景などを深く学んでいます。この講義を受けて私は、フランスの華やかな部分しか見ていなかったことに気付かされ、物事を一方向から捉えるのではなく、多面的にさまざまな見方をすることの大切さを学びました。これを糧に、将来は海外を舞台に活動するバイヤーなどの職種に就きたいと考えています。各国の表面だけではなく、その奥にある目に見えない部分まで意識することで、たくさんの人が幸せになれるような仕事を実現したいです。

※2020年当時の内容です