東北学院大学

教養学部 人間科学科

特徴的な学び

多角的な視点で「心の健康」を考察

人間科学科では、1年次に人間を理解する「鍵」となる4つの領域(体育、心理、社会、教育)の基礎的な学びがあります。学年が上がると学びは深くなり、3年次には関心ある領域を専攻し、より専門的な視点で人間を取り巻くさまざまな“謎”に挑むことになります。

私のゼミでは臨床心理学と健康心理学を専門にしていて、精神疾患の予防や治療、病気や障がいの支援といったテーマのほか、普段経験するストレスや対人関係問題、スマホ依存など身近なテーマも扱っています。ゼミには公認心理師や認定心理士の資格をめざす学生や、心理学を学び一般企業への就職をめざす学生が集まり、専門書や文献を読んだり、実際に調査や実験を行ったりして、心の健康に関する“謎”の解明に日々取り組んでいます。

教員から

人間科学科 
東海林 渉 准教授

「人間」をまるごと理解しようと思うなら、人間科学科ほど適した場所はないでしょう。例えば,気分が沈んで意欲がわかない「うつ病」を考えてみましょう。これは心理学のテーマですね。「うつ」になりやすい性質や、「うつ」を引き起こす出来事や考え、さらにはその予防策や改善法を心理学は教えてくれます。しかし実は、軽度の「うつ」は軽い運動によって症状が改善することが知られていて、身体活動を扱う体育学との関連があります。さらに、「うつ病」の患者数は社会情勢の変化とともに急増しており、社会を多様な視点でとらえる社会学とのつながりもあります。そして、最近は子どもたちの「うつ」も注目されていて、学校で子どもの育ちを考える教育学とのつながりもあります。体育・心理・社会・教育の4領域は密接に関連し合っているのです。「群盲象を評す」という寓話があるように、物事は一側面だけを見ては捉えきれません。この多角的な視点が学べる本学科で、人間の“謎”に挑んでみませんか?

学生から

人間科学科4年 
身崎 結さん(宮城県/泉松陵高等学校出身)

私が高校生の頃、虐待やいじめのニュースが連日大きく取り上げられており、とてもショックを受けました。そして、被害を受けた子どもたちの心に寄り添いたいと思い、将来は公認心理師として児童相談所などに勤務したいと考えるようになりました。東海林先生のゼミは、病気、障がい、健康などに関する心理学がテーマです。これらに関することを中心に、先生の広い知見を習得することができます。その中で、これまで一番印象に残っていることが、虐待される子どもなどの被害者だけではなく、虐待する親など加害者の心理面について学んだことです。子どもの心だけではなく、周囲の人々の心理を考察し、ケアすることが虐待やいじめといった問題の根本的な解決につながるということを学びました。今後は、公認心理師の資格取得に向けて、心理学はもちろん、本学で学習できる幅広い分野について知識を深め、視野を広げていきたいと思っています。

※2020年当時の内容です