理念・目的
国際化、高度技術化、情報化の進む現代社会にあって、人間生活の抱える種々の問題に対処する新しいタイプの教養人を育成する。
学部概要
1989年、教養学部は本学5つめの学部として泉キャンパスに産声をあげました。発足当時は1学科3専攻体制(教養学科人間科学専攻・言語科学専攻・情報科学専攻)で、定員は1学年わずか200名です。少人数教育が徹底され、そのきめ細かな指導は広く社会に評価され、少子化が喧伝されていたにもかかわらず、多くの優秀な志願者たちに恵まれました。
しかし、社会全体が変化するとともに、その変化に連動する教育もまた改革に迫られます。2005年、大規模な改組を行いました。地域構想学科を新設するとともに、従来の専攻を学科に昇格させ、1学部4学科体制(人間科学科・言語文化学科・情報科学科・地域構想学科)で再出発したのです。定員は1学年400名へと倍増し(2018年度から440名に)、現代社会の様々な要請と期待に応える2000人規模の学部へと大きくステップアップします。少人数教育を支える専任教員も90余名を数え、その学問分野は基本分類である人文科学・社会科学・自然科学を広く網羅し、学問の方法も座学、実験実習からフィールドワークまでを揃えるに至りました。
2022年4月、教養学部は創設34年を迎えます。卒業生は優に9,000人を超え、最初に送り出した卒業生は50代となり、家庭・職場・地域でそれぞれの役割を担い、活躍しています。その基礎となっているのが、学部の理念に掲げられた「人間生活の抱える種々の問題に対処する新しいタイプの教養人」という矜持でしょう。元来、教養学部は学科間の学問的横断を制度的に保障して、学問の学際性・総合性を重要視してきました。学問に対するスタンスは、日々の生活や社会における多様性や包容力の涵養にも繋がっていることを、今日改めてかみしめています。
私たちは、これからも、現代社会で活躍する“よき教養人”を育む揺籃であり、拠点でありつづけます。