地域のフィールドで学ぶ 東北学院大学の歴史学科は、東北地方における歴史教育・歴史研究の拠点として、地域に根差した活動を展開しています。私たち歴史学科の教育には、文献の読解に加え、フィールドでのアクティブな学びを重視するという特色があります。遺跡の発掘や地域住民への聞き取り、城郭跡の測量など、五感をフルに用いて行う現地調査の体験は、みなさんの歴史観を大きく塗り替えることになるでしょう。多彩かつ地域密着型の教育カリキュラムは専門職の道へもつながっており、歴史学科で学んだ多くの卒業生たちが、学芸員や教員として東北各地で活躍しています。 福島県喜多方市の藤権現遺跡で行われた発掘調査の様子 歴史を通じて世界とつながる 地域密着のフィールド体験と並び、東北学院大学歴史学科の学びを特徴付けているのが、その国際性です。私たち歴史学科は、日本史のみならず外国史についても多くの教員を擁し、アジアからヨーロッパに至るまで、世界各地の歴史を専門的に学ぶことができます。英語や中国語をはじめ、外国語学習にも大きな力が入れられており、海外の文献を読みこなして卒業論文を書く学生も少なくありません。またゼミによっては海外研修の機会が設けられているなど、国際交流の機会も豊富です。歴史学科での学びを通じ、皆さんもぜひ東北から世界に羽ばたきましょう。 海外研修で訪れた台湾・鹿港の城隍廟 「好き」への情熱あふれる人の集まり民俗学への興味深まるばかり 3年 佐澤 春花さん(宮城県/宮城第一高等学校出身) 塩竈市に生まれ育ち、由緒ある鹽竈(しおがま)神社やその祭礼が常に身近にあったことから民俗学に興味を持ちました。現在、ゼミ活動を通じて、福島県浪江町南津島地区に伝わる「田植踊り」を保存会の方から習い、継承活動のお手伝いをしています。踊りの動きには、一つひとつ意味がありました。文字では伝えられない歴史や文化が、踊りを通して受け継がれてきたのだと実感しています。 歴史学科には、明確に学びたいことがあって入ってくる学生が多い。話していてとてもおもしろいのは、何かに熱中している人が多く、好きなことへの熱量が高いからです。先生方も面倒見がよく、楽しそうに授業をしてくれます。私自身は鹽竈神社にまつわる地域の慣習に関して調査・研究しています。今後も、もっと民俗学を突き詰めて、さらに深く研究を進めていきたいと思います。