東北学院大学

文学部 英文学科

特徴的な学び

言葉の探究により異文化の理解を深める

英文学科では、「英米文学」「英語学」「英語コミュニケーション」の3つの分野から英語についての理解を深めることができます。1年次に全分野の授業を受けて興味のある分野を一つ選び、2年次から専門的に学んでいきます。具体的には、英米文学分野ならばイギリスやアメリカの小説や詩、演劇など、英語学分野であれば音韻論や文法論、英語史など、英語コミュニケーション分野では異文化間コミュニケーション学、応用言語学や社会言語学などの授業を受け、ことばと人間についてじっくりと考えていきます。授業では理論的な知識を得るだけではなく、少人数のグループで議論をしたりプレゼンテーションをしたりと、主体的に学ぶことをめざします。

教員から

英文学科 
古川 弘子 准教授

私のゼミでは、英語―日本語の翻訳を題材に異文化理解について考えています。2020年度前期には、松尾芭蕉の俳句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の蝉の数や時制の捉え方、歌「上を向いて歩こう」英語訳や「ありのままで」日本語訳の心情表現、Black Lives Matterについての動画字幕の日本語訳などについてゼミ生と議論を行いました。例えば「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の蝉は何匹? 声が岩にしみ入るのは今? それとも過去? それらの解釈によって言葉の選び方は大きく変わります。2019年度後期には、環境活動家グレタ・トゥーンベリさんのインタビュー動画を題材に、4人ずつのグループで字幕翻訳をし、成果発表のプレゼンテーションを行いました。これらの活動を通して、翻訳とは言葉から言葉への置き換えではなく、文化から文化への置き換えであることを一緒に学んでいきます。また少人数のグループでの議論やプレゼンテーションでは、協同作業を進める力を培うこともできます。

学生から

英文学科4年 
小椋 汐里さん(福島県/視覚支援学校高等部出身)

英語に興味を持ったきっかけは『赤毛のアン』です。高校生のときに原書を読み、さらに作品の舞台であるカナダを旅行して、英語がどんどん好きになりました。 私は全盲のため、中学と高校は盲学校に通いました。そのため、大学という新たな環境への期待は大きかったですし、先生や友人たちが温かくサポートをしてくれるおかげで、とても充実した毎日を過ごしています。3年生からは翻訳学のゼミで学んでいます。翻訳は外国語だけでなく、その国の文化や歴史への理解、人の気持ちを感じ取る想像力、日本語能力などにも関わります。そのため言葉一つを取っても、常に相手を意識して発信することの重要性を感じます。英語に限らず、大学生活を通して、聞くことや伝えることの大切さ、お互いが理解し合うことの豊かな可能性を学んだと感じています。卒業後は中学・高校の英語教諭として働きますが、周囲の人々と学び合う姿勢を持ち、温かく柔軟なコミュニケーションができる大人になりたいです。

※2020年当時の内容です