松浦 陽子 准教授
担当科目 | 国際法二部Ⅲ・Ⅳ |
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研究テーマ
私の専攻は国際法学です。国際法は主に主権国家間の法とされ、その対象は多様な分野に及びます。これまで、国家形成と国家承認に関する国際法、災害に関する国際法などを検討してきましたが、現在関心を持つ事項としては、2019年以降問題になっている新型コロナウイルス感染症をめぐる国際法の問題です。この問題は、世界保健機関(WHO)がその対応の中心的な役割を担うことから、WHO憲章のみならず、そこで作成された国際保健規則(IHR)に関連しています。また、そのような感染症に対する対応において、人権の尊重はWHOの原則のひとつです。そこで、法と科学という大きなテーマを意識しつつ、感染症対応の目的に対応した最小限の人権制約を課すための解釈理論を検討しています。