工学研究科学位論文審査基準・体制
1. 研究指導計画(学位授与までのプロセス)
教育・研究は開講式と教務ガイダンスに始まり、前期課程に入学した学生は学期の始めに指導教員とともに研究計画を定め、研究に着手する。
修士論文作成スケジュールに関し、研究は工学修士研修の受講とともに遂行される。研究題目は論文提出年次の秋の研究科委員会で最終的に決定される。修士論文は、論文提出年次の1月に論文を提出、2月に各専攻会議、研究科委員会,大学院委員会の議を経て審査される。なお、修士論文提出の前提として、学会もしくは研究会などで1回以上の発表を行うことを義務づけている。早期修了に関しては別に規定する。
博士論文の作成スケジュールでは工学博士研修の受講とともに遂行される。研究題目は論文提出年次の秋の研究科委員会で最終的に決定される。博士論文は、論文提出年次の1月に論文を提出、2月に各専攻会議、他専攻の教員も含めた公聴会、研究科委員会,大学院委員会の議を経て審査される。なお、博士論文の提出の義務として、申請する学生が主となって行った研究の論文(審査が終了し掲載予定の論文を含む)を査読付き学術誌に1編以上発表していることが条件であり、外国語による発表を行っていることが好ましいと定めてある。また、承認された博士学位論文は本学学術情報リポジトリに公表することが義務づけられている。
2. 審査基準
修士論文は、①学術研究論文としての構成・体裁をなしているか、②独創性、新規性、有用性、信頼性、発展性を有しているかなどの要件について総合的に判断される。
博士論文は、修士論文で示した学術水準を満たすことに加え、自立して研究活動を行うに足る研究能力と学識を有しているかについても審査の対象になる。
3. 審査体制
修士論文が提出されると、研究科委員会で論文審査のための主査、副査が選任されるが、審査は専攻での査読と口述試験で行われ、その内容は論文審査結果報告書に記載される。論文審査結果は研究科委員会に諮られ、研究科としての合否判定がなされ、研究科長はこの結果を学長に報告し、学長は大学院委員会で審議の後、学位(修士)を授与する。
博士論文が提出されると、研究科委員会で論文審査にあたる主査1名、副査2名以上が選任される。なお、副査の1人には学外の専門研究者に依頼することが原則である。審査は専攻での査読と口述試験で行われ、そのほかに全専攻対象の公聴会が開かれる。その結果は論文審査結果報告書に記載される。論文審査結果は研究科委員会に諮られ、研究科としての合否判定がなされ、研究科長はこの結果を学長に報告し、学長は大学院委員会で審議の後、学位(修士または博士)を授与する。