学科の特色 手を動かし機械工学の根幹を習得 ものづくりのベースとなる機械の知識と、最新のコンピューター制御の基盤教育を行います。「実体のある機械」を動かすための学びを深め、ものづくりの魅力を大いに感じられる分野です。現代ではほとんどの製図をコンピューターで行いますが、本科では設計から製図までを手描きでやり遂げるプロセスを重視。目的や用途に合った設計と、設計の意図を的確に反映した製図ができるスキルを身につけます。機械工学の根幹を習得することで汎用力や応用力が養われ、幅広い職業選択が可能になります。 ピックアップ研究室 人体の構造・機能×機械工学を開拓 バイオメカニクス研究室では、聴覚器官メカニクスを解明し医療・福祉、スポーツ分野に活かす国内でも数少ない研究を行っています。医療・福祉分野では、従来困難とされた新生児の聴覚スクリーニング検査を可能にする装置を開発、耳疾患の早期発見につなげます。 スポーツ分野では、コンタクトスポーツで頭部に繰り返し受ける衝撃と難聴の関係性を解き明かし、衝撃を緩和するサポーターの開発を行っています。人体の構造・機能の解明と機械工学を掛け合わせる研究は、今後一層注目されます。 熱量高くロボット研究理論を深め実践力を磨く 3年 望月 健太さん(宮城県/宮城県工業高等学校出身) 子どもの頃からロボットや機械が好きでした。「ロボット研究なら東北学院大学の熊谷先生」と評判を聞き、オープンキャンパスで先生の話に強く共感して志望。入ってみると想像以上に幅広く奥深く、興味をそそられる学びが待っていました。2年次までは基礎を徹底的に実践しますが、最大の難関が「機械設計製図」の授業。設計から製図まで手描きで作り上げる実習で、脳内のすべてを注ぎこみ渾身の力で取り組みました。完成したときはものすごくうれしかった。卒業後はメーカーか交通系インフラの仕事に就きたいです。小規模でも独自の技術を持つ個性的なメーカーに魅力を感じます。 学科の魅力は機械工学の本質をレベル高く学べること。先生方は厳しくも優しい。「学びたい」という気持ちには全力で応えてくれます。