東北学院大学

経済学部 共生社会経済学科

第20回「アサーティブネスを学ぶ~自分も相手も大切にするコミュニケーションとは」

2021年7月1日(木)開催

講師 堀田 美保
(近畿大学総合社会学部教授)

大阪大学人間科学部卒業後、カナダCarleton University大学院に留学し、Ph.D.(博士号(心理))を取得。近畿大学文芸学部講師、准教授を経て、2010年より現職。「社会心理学」などを担当するかたわら、NPO法人アサーティブジャパンの理事・認定講師としてアサーティブ・トレーニングを提供。主な著書として、『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』(ナカニシヤ出版, 2019)、『現代文化スタディーズ』(共編著,晃洋書房, 2001)。

みなさんの振り返りを読ませていただき、講演の中から、それぞれが具体的なポイントを拾ってくださり、また、ご自身の日々のコミュニケーションに引き寄せて考えてくださったことをとても頼もしく、うれしく感じています。自分のコミュニケーション・スイッチの入り方、怒りは自分の大事にしていることや期待していることを反映していること、コミュニケーションにおける権利、事実の切り取り方、自分が何を望んでいるか整理すること等など、小さなことから実践してください。最初は難しいかもしれません。でも、意識していなかったことが、今回意識できるようなったことは大事な最初の一歩です。階段を一段登りました。まだ「意識できるけど、できない」こともあるかもしれませんが、試してみることで「意識すれば、できる」段に、そして「意識しなくても、できる」段に登っていけると思います。

みなさんそれぞれの何気ない日常において、小さな変化を起こすことで、みなさん自身のウェルビーイングが高まるだけではなく、将来各自が担われるだろう様々な役割においてアサーティブなコミュニケーションを通じて物事がより建設的に進むなら、そのことで恩恵を受ける人々が多数出てくると思います。

「誰かが変わってくれたらな」ではなく、まずは自分が変わること。勇気をもって、是非チャレンジしてください。

学生の感想
  • 私は、コミュニケーションにおいて受身型だったので、対立を避けて自分が我慢することが多く、ストレスを抱えてしまうことがよくあったのですが、今回の講演を聞いて、自己主張していくことも大切なのだと学ぶことが出来ました。また、私は相手からの要求を断るときも、伝えることへの不安や心配から断れないことが多かったのですが、「断る」とは相手を拒否することではなく、相手に境界線を知らせることであるというお話を聞き、少し気持ちが楽になりました。そして、要求や提案も伝え方を変えれば、相手に気持ちよく聞き入れてもらえるということが分かりました。これからは、今日学んだアサーティブに伝える方法やダメ元実況などを取り入れて、相手も自分も気持ちよくコミュニケーションが出来るように心がけていきたいと思います。
  • 私は、コミュニケーションは苦手であった。周りの人が自己主張して、相手が嫌がっている姿を見ることが多々あったため、自己主張を控えめにしてきた部分もある。その結果、自分の言いたいことが言えず、自分はもちろん相手にもストレスを与えてしまった。今回の講義で分かったこととして、とにかく素直に言葉で話すことが一番大切であることを知った。仮に相手と違った価値観であったとしても、違いを認めたうえで、対等な関係を形成していくことを意識する癖を身に着けたいと思った。これからは、勇気をもって話すことを心がけていきたい。
  • 今回の講演を聞いて、自分もアサーティブになりたいと考えました。そのために、資料にもあったように「スモールステップの原理」に則り、できること、小さいことから始めようと思います。具体的には、自分の感情の変化にもう少し気を配り、今以上に自分を知ろうと努力しようと思います。最終的には、自分の言いたいことはきちんと伝え、相手の感情にも気を配れるようになりたいと考えました。
  • 私は日頃の生活の中で自分が思った考えを発言できなかったり相手の間違いを指摘できなかったり、自分の意見を周りに言うことが苦手です。今回の講演で「誰かと向き合う前に自分と向き合う」とおっしゃっていたので、改めて自分としっかり向き合ってみようと思いました。アサーティブは伝えたいことを伝えたいように伝えるものだと理解できたので、相手も自分も気持ちの良いコミュニケーションがとれるよう頑張りたいです。違いを認め、自分も相手も責めずに対等に向き合うということを意識しつつ今後の生活で活用していきたいなと思いました。
  • 人にはそれぞれの考え方や価値観があり、自分の物差しで他人を測ってはいけないと考えた。今まではなぜ人が嫌がるようなことをしてくるのかと感じることがあったり、きっとこれをしたら関係が悪化してしまうだろうと言葉にできないことなどが多かった。しかし相手と自分の考え方が違うのは当たり前のことだし、口にしないと自分の気持ちが伝わらないことも事実だ。これからは、自分の気持ちを隠さずに口に出してみる、そしてどのように伝えれば相手も気持ちよく受け入れてくれるかを考え、アサーティブになれるよう少しずつ頑張っていきたい。 今回の講義は考え方が変わるきっかけになり、具体的な気持ちの整理の仕方などを実行していきたいと思った。非常に貴重なお話を聞くことができて良い機会になった。