東北学院大学

経済学部 共生社会経済学科

共生社会の実現にむけた市民活動の展開とその課題

第33回社会福祉研究所オープンカレッジが2013年10月19日~11月2日に開催されました。一般の方々とともに、共生社会経済学科の学生も受講しました。受講した学生の感想の一部を紹介します。

社会運動からボランティア・NPO へ?
本学共生社会経済学科准教授 齊藤 康則

  • 社会運動、ボランティア活動、NPO団体の活動等について、活動内容はよく耳にしていたが、それらの出来た経緯、抱えている問題については知らないことが多かった。しかし、今回の講義を通じて活動の様々な面を知ることが出来た。ボランティア活動について、行政側が高校入試でボランティア活動を評価したり、大学で活動自体を単位化するように要請したりしているという話題もあった。それについて、そもそもボランティアは自らの意志で行うものであるのに、評価されたいがためのボランティアは自発性が失われているのではないか。と疑問に感じた。また、NPO団体の方と民間企業で働く方では、働く意識が異なっていて、とても興味深かった。

津波被災から若林区の農業再生を ―復旧から復興へ、そして地域おこしへ
一般社団法人ReRoots 代表 広瀬 剛史 氏

  • 私は今回の講義で、ボランティアの仕方を変えていこうと思いました。単発で、少しでも力になれば良いといった従来の考え方を見直し、長期的に、相手の立場になって物事を考え、ボランティア後も考えながら、今後の活動に取り組んでいきたいと思いました。また、ボランティアに参加する前を大事にし、その現場の現状をよく知ってから取り組みたいと思いました。今後は謙虚な気持ちを持ち続け、当事者をサポートするような活動をしたいと思います。

東北地方における少子高齢化 ―高齢化の現状と今後の見通し
本学共生社会経済学科准教授 佐藤 康仁

  • この講義を聞いて、東北地方の少子高齢化の現状を把握することができた。東北地方は全国と比べてもこの問題が進行しており、深刻であることは何となくわかっていた。だが、今回詳しいデータを見て、しっかり比較して、こんなに差があるのだと初めてわかり、驚いた。
  • 私はもともと人口減少や少子高齢化に興味があり、総合演習Ⅱでも学習している。そのため、知識はあるほうだろうと思っていたが、今回初めて分かったことがたくさんあり、参加してよかったと思った。また、自分の知識不足を痛感したし、ますます興味がわき、これからもっとしっかり勉強して知識を増やしていきたいと感じた。
  • 人口減少や少子高齢化は、日本が今後何十年、何百年と向き合っていかなければならないとても大きな問題であると思う。これは簡単に食い止められるものではないが、これからどう対応していくべきか、しっかりと考えていく必要があると改めて思った。

復旧・復興支援への市民活動の展開とその課題 ―石巻社会福祉協議会の取り組みから
石巻社会福祉協議会災害復興支援対策課課長補佐 阿部 由紀 氏

  • 今回の講義は学生の観点からではなく、震災に深く携わっている災害ボランティアセンターの役員としての意見や考え方だったため、とても新鮮なものであった。同じ宮城県にもかかわらず、石巻の被災状況がどのようにして改善されていったかという経緯を知らなかった自分がいた。しかし、今回の講義に参加したことにより、「みらいサポート石巻」という素晴らしいボランティアセンターがあるということを知り、詳しい活動内容や今までの功績を知ることができた。これは私にとって大きな知識であり、とても有意義な時間であったことを確信している。また、講義を聞き終えて震災後の課題は未だに山積みということに気がついた。特に女性や老人に配慮した避難所作りは今後の大きな課題だと感じた。災害は予測不可能だからこそ、早急に問題解決に取り掛かるべきだと思った。

若年層の就労困難とその支援 ―あらためて労働組合運動の必要性を考える
本学共生社会経済学科教授 齋藤 義博

  • これからの日本は生産年齢人口が減少し、それ以外の年齢の人口が増加するため、さまざまな面で問題が出てくると考えられます。日本はこのような状況に対処していかなければならない為、広範囲の視野で見ることが必要になると思いました。また、非正規雇用増加の背景には、新卒の労働市場が縮小し、それに伴い就職率が低下したこともあると思います。こういった部分を改善できるのが労働組合であると思うので、労働組合には一般人にも伝わるようにしっかり行動してもらい、このような現状を打開してほしいと思いました。

外国人被災者と震災復興のまちづくり
外国人被災者支援センターセンター長 佐藤 信行 氏

  • 今回の講義を聴いて、東日本大震災で被災した人たちは日本人だけでなく外国人が多くいたということに改めて気づいた。災害は、日本人、外国人関係なく平等に被るものであるから、他者に対する思いやりを持ちながら生きなくてはならない。まさに「共生」ということだと思った。また、「多国籍・多民族」化する日本社会では、諸外国にあるような法制度が未整備なままであり、多くの外国人が苦労しているのが現状である。このことから、日本は他国を見習い、制度について深く考えていかなくてはならないと思う。そうすれば、日本社会の強度な同化圧力も収まり、日本人と結婚した外国人女性たちも胸を張って暮らしていけるのではないかと私は考える。また、日本に住む以上、「外国人」といった概念をなくし社会の一員として考えていけたらよい。共生社会経済学科に在学している意味がここにあると考える。