東北学院大学

経済学部 共生社会経済学科

共生社会経済学科新設記念講演会とシンポジウム「いま、なぜ 共生社会か」

共生社会経済学科の新設を記念して6月13日に開催された講演会とシンポジウムには、共生社会経済学科の1年生も参加しました。金子勝慶應義塾大学教授、鈴木素雄河北新報社論説委員会副委員長、増子正東北学院大学准教授、熊沢由美東北学院大学准教授によって熱く語られた「いま、なぜ共生社会か」を学生の皆さんはどのように感じたのでしょうか。感想の一部を紹介します。

私がまず驚いたのが、構造改革の問題と地域格差の深刻さでした。私は、この大学では格差問題やワーキングプアについても学ぼうと思い入学しました。しかし、自分の視野がいかに狭いものであったかを思い知らされた気がしました。私はいままで所得格差の問題につよい関心を持っていました。しかし、所得格差はそれ単体で見るにはあまりに多くの問題と複雑に絡み合っていることがわかりました。今回の講演会とシンポジウムで、あらためて自分はまだ何も知らないこと、そして自分の知りたいことにはもっと広い視野が必要だとわかりました。(Kくん)

講演とシンポジウムを聞いて、今の社会には「共生」がとても必要なのだとわかりました。地域格差や100年に1度の不況が問題となっている、そんな状況だからこそ、国民全員でいま日本は何がリスクで、何をすべきなのかを「共生」の意識を持って考えるべきであり、その力が求められているのだと思いました。これから共生社会経済学科でしっかり学びたいという思いが強くなり、これから勉強していくうえでとてもためになりました。(Nさん)

講演会で一番興味を持ったのは、地方に病院が少ないということでした。病院の減少は、「人間が生きるための最低限の設備がないと、人が住めなくなる」ということを意味し、地方にとって危機的な状況であると知りました。生活の基盤がぐらつくことが、一人ひとりの格差につながっていくのだと思います。共生社会のあり方を学び、安心して生きられる社会になるよう、対策を考えていきたいです。(Eさん)

講演を聞いて、経済というものの正体が何となくであるがわかってきた気がしました。リーマンショックやワーキングプア、新しい産業のあり方など、興味を持てる問題が山ほどあることにも気がつきました。(Iくん)

「いま、なぜ共生社会なのか」の答えを自分なりに整理してみると、現代社会の問題解決には「共生社会」という新しい方法が必要になっている、「共同性」が求められているということだと思います。「共生社会」と「共同性」は同じようなものだと思っていましたが、話を聞いていくうちに、この二つの言葉の意味がよくわかってきました。「共生社会」のために考えなければならないものの一つが「共同性」で、「共同性」を深く認識して、そのあり方について考えて、はじめて「共生社会」を作り上げることができるのだと思います。今回の講演会とシンポジウムで「共生社会」にますます関心をもつことができ、将来につながるものとなったと思いました。これからもいろいろなことに疑問をもつことを習慣化して、知識をたくわえていきたいです。(Iくん)

学科新設記念講演会とシンポジウムの詳細が新聞で紹介されました

2009年7月13日 更新

6月13日(土)に開催された共生社会経済学科新設記念講演会とシンポジウム「いま、なぜ共生社会なのか」の詳細が、7月8日付の河北新報で紹介されました。

慶應義塾大学教授金子勝氏の講演では、共生社会が求められている背景が詳しく説明されました。さらに、これからの戦略と課題として「『環境』や『安全』を産業創造に生かせ」という提言がなされました。

これを受けたシンポジウムでは、持続可能な地域経済の模索をテーマに意見が交わされました。河北新報社論説委員会副委員長鈴木素雄氏は、岩手・宮城内陸地震からの復興の時の心の支えについて、意見を述べました。東北学院大学教養学部地域構想学科准教授増子正氏は、夕張市や仙台市を例に、市場のかかわりが鍵になると述べました。東北学院大学経済学部共生社会経済学科准教授熊沢由美氏は、地域の立て直しについてもそれを支える国の政策に注目したいと述べました。金子勝氏は、やむを得ざる中から作る共生にも財源や保障があることで新しい仕組みができる一面が見えることを指摘しました。

今回の講演会とシンポジウムから、今後の日本にとって共生社会の構築が重要であること、社会の構築というと大変なことのように聞こえるかもしれませんが、その鍵は地域の身近なところにもあることを感じていただけたのではないでしょうか。

関連情報

シンポジウムの様子