宮城の将来ビジョン(富県宮城の推進)
1. 『宮城の将来ビジョン』とは
社会経済情勢の変化や宮城県の課題を的確に把握した上で、宮城県の将来のあるべき姿や目標を県民と共有し、その実現に向けて宮城県が優先して取組むべき施策を明らかにするために、宮城県が平成19年3月に策定したものです。
策定にあたっては、宮城県知事から宮城県総合計画審議会に諮問がなされ、審議会で将来ビジョンの策定に関する調査審議が行われ、当時審議会の会長であった本学の星宮望学長から宮城県知事に答申がなされました。
『宮城の将来ビジョン』の主な内容は、次のとおりです。詳しくは宮城県のホームページをご覧ください。
宮城県政運営の理念
「富県共創! 活力とやすらぎの邦(くに)づくり」
私たちが目指す10年後の宮城
「県民一人ひとりが、美しく安全な県土にはぐくまれ、産業経済の安定的な成長により、幸福を実感し、安心して暮らせる宮城です。そして、宮城に生まれ育った人や住んでいる人が活躍できる機会にあふれ、国内からも国外からも人を引きつける元気な宮城です。」
政策推進の基本方向
- 富県宮城の実現~県内総生産10兆円の挑戦~
- 安心と活力に満ちた地域社会づくり
- 人と自然が調和した美しく安全な県土づくり
計画期間・目標年度
平成19(2007)年度から平成28(2016)年度までの10年間
2. 「富県宮城」の実現に向けた基本方針と取組み
宮城県は、富県宮城の実現に向けて、「選択と集中」により重点的に振興する産業分野を定めた上で、「イノベーションの創出」を念頭にした戦略的な施策を展開するために、次の五つの基本方針と取組みを掲げています。
1. 育成・誘致による県内製造業の集積促進
- 地域経済を力強くけん引するものづくり産業(製造業)の振興
- 産学官の連携による高度技術産業の集積促進
- 豊かな農林水産資源と結びついた食品製造業の振興
2. 観光資源、知的資産を活用した商業・サービス産業の強化
- 高付加価値型サービス産業・情報産業及び地域商業の振興
- 地域が潤う、訪れてよしの観光王国みやぎの実現
3. 地域経済を支える農林水産業の競争力強化
- 競争力ある農林水産業への転換
- 地産地消や食育を通じた需要の創出と食の安全安心の確保
4. アジアに開かれた広域経済圏の形成
- 県内企業のグローバルビジネスの推進と外資系企業の立地促進
- 自立的に発展できる経済システム構築に向けた広域経済圏の形成
5. 産業競争力の強化に向けた条件整備
- 産業活動の基礎となる人材の育成・確保
- 経営力の向上と経営基盤の強化
- 宮城の飛躍を支える産業基盤の整備
3. 「富県宮城」の推進体制
宮城県のすべての力を結集して目標を達成するために、宮城県内の経済団体や大学、行政機関などで組織した「富県宮城推進会議」が設置され、東北学院大学も構成団体に加わっています。
また、自主的な取組みを促進するために、「富県創出モデル事業」、「富県創出補助事業」、「富県宮城フォーラム」、「富県宮城グランプリ」などの取組みが行われています。また、宮城県の認知度・印象度を向上するために、「宮城産業サポーター制度」、「宮城マスター検定」などの取組みが行われています。
なお、「富県宮城推進会議」では、平成22年6月11日に、「『みやぎの農商工連携推進』~創意工夫による新たな産品・サービスの創出~」を宣言しました。
(宮城県ホームページ参照 富県宮城の実現:「みやぎの農商工連携推進宣言」)
4. 東北学院大学の取組み
本学の取組みは、次のとおり大きく二つに分けられます。今後も、富県宮城の実現に向けた取組みに協力していきます。
1. 産学連携推進センターを中心とする産学連携活動
- 地元企業の研究開発などに対する技術相談
- 地元企業へ専用機器、汎用機器など、66機種を開放
2. 大学生の人材育成
- 経済学科を中心とした、自治体や企業から講師を招いての地域経済の課題や施策、社会経済における企業の役割などを学ぶ講義