宮城県教育委員会との連携
本学は、宮城県教育委員会との間で、2005年度に「高大連携特別授業の公開等に関する協定」、2013年度に「包括連携協力に関する協定」を締結して、連携事業を行っています。
高大連携とは、大学と高校が連携して行う教育活動のことを指し、具体的には大学の授業を高校生が受講して高校又は大学の単位を認定することをいいます。しかし、現在の「高大連携」という言葉の意味は拡大しており、大学のオープンキャンパス、高校へ出向いて講義を行う出張授業、高校教育指導内容の共同研究など、多岐にわたっています。
多様化する高大連携を的確に捉え、大学が持つ知的・人的資源を提供し、将来の研究者等を養成することは高等教育機関としての使命です。今後とも、大学と教育行政による密な連携に努めていきます。
1. 包括連携協力に関する協定
(1) 協定締結の経緯と概要
この協定は、宮城県教育委員会が2013年度から進めている多賀城高等学校の防災系学科の設立にあたり、本学工学部及び教養学部を中心に、大学としてさまざまな支援をいただきたいという申し出があったことに始まります。その後、検討を重ね、防災教育を含むさまざまな事業において広く連携を行っていくことを双方で確認し、2013年10月15日(火)に宮城県庁を会場に協定締結式を行いました。
本学と宮城県教育委員会が連携のもと相互に協力し、学校教育・学術の振興及び地域社会の発展と人材の育成に寄与することを目的として、以下の事項に掲げる連携事業を行っていきます。
- 大学及び学校における教育研究,調査研究に関すること
- 学生・児童・生徒の学習支援に関すること
- 教員の養成及び研修に関すること
- その他協定の目的に照らして必要と認められる事項に関すること
- 東北学院大学と宮城県教育委員会が、包括連携協力協定を締結 (2013年10月17日)
(2) 連携協力の展開
防災教育に関する連携
宮城県教育委員会が2013年度から進めている多賀城高等学校の防災系学科の設立に関する検討を中心に、さまざまな支援を行っています。
この事業は、2013年度の包括連携協定の締結と同時に確認書を取り交わしたもので、防災教育等に関する学校教育・学術の振興及び地域社会の発展と人材の育成に寄与することを目的としています。具体的には、以下の連携を模索しています。
- 教員及び生徒の大学、大学院の講義聴講や研究調査への協力に関すること
- 防災教育等に関する指導助言,教材・教具の開発や資料提供に関すること
- 地域住民や近隣学校児童・生徒への開放講座や情報提供に関すること
- 教員の養成及び研修に関すること
- 課外活動やボランティアなど学生及び生徒の資質向上に関すること
- 図書資料の利用を含む施設貸与に関すること
- その他,目的に照らして必要と認められる事項に関すること
2. 高大連携特別授業の公開等に関わる協定
(1) 協定締結の経緯と概要
高大連携に関する本学のこれまでの取り組みは、主としてオープンキャンパスや出張授業などに重点が置かれてきましたが、高校生に対してより一層大学の教育・研究に触れる機会を提供するために、特別授業・特別講座を実施することにしました。そこで、実施に際して必要とされる諸手続きを定めるために、2005年11月29日に宮城県教育委員会と「高大連携特別授業の公開等に関わる協定」を締結しました。
この協定により、本学の3つのキャンパスにおいて、高校生に対する特別授業の実施や、高校生に対する在学生の通常科目の開放、社会人向け公開講座の開放が行われています。さらに、図書館などの大学施設も利用することができます。
(2) 協力の効果
毎年多数の高校生が東北学院大学のキャンパスで学びの時間を過ごしています。今後も、高校教育と大学教育の円滑な接続と連携が推進されると期待されます。