東日本大震災 東北学院1年の記録
東日本大震災発生当日の東北学院大学土樋キャンパスの状況(3/11)
【2011年3月11日(金)】
16:00 東北学院災害対策本部設置
理事長、学長以下、課長までとする「災害対策本部」を本館会議室に設置⇒3月14日(月)以降は3キャンパステレビ会議
※当日から24時間体制が1週間続けられた
- ◎学生、教職員の安否確認。電話復旧後は個別の電話連絡で確認
- ◎法人各校の被害状況把握
- ◎救援物資の確保、要請のあった部署に物資配送
電気・ガス・水道の停止、携帯電話は不通。メールは、数時間は通常どおり使用できた。当日は、土樋キャンパス5号館において全学教授会が開催されていたため、学長、副学長を含めた役職者は、会議中だった。
●大学
- ①学生へ避難指示:緊急避難場所の駐車場が使用できず、隣接する東北大学のグラウンドへ
- ②学生の点呼:人数の把握
- ③JR等が不通のため、帰宅困難者の受入れ準備
●施設課
建物の被害状況の確認
- ①エレベーターは停止したが、閉じ込めはなし
- ②防災備蓄品の搬出の準備
- ③7号館屋上の煙突が倒壊寸前であることが判明
- ④各キャンパス施設の被害状況点検開始
●土樋キャンパス 職員
- ①学生・教職員の避難誘導
- ②生協の物資提供折衝
- ③7号館屋上煙突倒壊の危険性があり、自主的に市道を封鎖、交通整理など安全確保に努めた
- ④正門前にテント設営
- ⑤体育館の避難者受け入れ準備
●広報課
- ①停電・サーバーダウンによりHP機能停止
- ②広報課がある礼拝堂の被害により、対策本部向かいの総務部長室に緊急移動。
マスコミに情報発信続行。 - ③3月14日昼の復旧によりHPによる情報発信再開
- ④礼拝堂復旧工事のため総合研究棟に移動(4月1日より)
- ⑤礼拝堂地下資料室は片付けも手つかず
停電と寒さ
- ●季節外れの雪に、防寒対策が難しい現実⇒年度末で、灯油の備蓄は少なかった
- ●停電のために、ファンヒーターが使えない⇒昔ながらのダルマストーブが活躍
- ●停電で、真っ暗。パソコンと電話が使えない⇒消耗品の買置きも、年度末のため少なかった
- ●非常用電話がつながっても、警察も出動できない状況⇒警察の了解を得て市道を通行止めにし、交通整理
- ●信号機が消えて、すべての道路が大渋滞
- ●街灯が消えて、街中が真っ暗闇
- ●水道が使えず、トイレが使用できない
停電と物資不足
- ●発電用ガソリンの枯渇・ストーブ用の灯油の枯渇⇒ガソリンスタンドが閉店中 取引先も緊急車両優先で補給できず
- ●スーパー、コンビニも閉店⇒営業しているのは、一部の個人商店のみ
- ●トイレが使えない⇒建物の高架水槽の水がなくなれば、使用停止





